アロマディフューザーによる病気に対する作用

アロマディフューザーを使用した環境改善の効果検証

アロマディフューザーの魅力はなんと言っても、香りが部屋中に拡散され、心地よい気分にさせてくれます。
この、天然の香りを空中に拡散させる機能を持つアロマディフューザーの効果検証が行なわれました。
この検証により、「風邪による発熱」が減少する事がわかりました。
また、「黄色ブドウ球菌」と言われる菌が早期撲滅される結果が得られました。

アロマディフューザーでの検証
アロマディフューザーを使用した環境改善の効果検証
  • 香りを空間に噴霧する効果の実験
検証,実験老人ホームの入院病棟
対象者痴呆患者さんの病棟の患者さんと一般病棟の患者さん
結果継続的に精油の香りを噴霧する事により、黄色ブドウ球菌の早期撲滅。
「かぜ用発熱」発症率が前年同期に比して減少。

一般棟入所者の罹患率と比較した場合
風邪の流行し始める時期から継続的に持続した。
特に70歳以上の高齢者群に発症者が少なくなった。
効果には持続性を持っていることがわかりました。
NK細胞に有意な変化がありました。
(NK細胞・・・ガン細胞やウイルスなどを排除すると言われている)
NK細胞に上昇の変化が見られたということは、臨床的にも意味があると考えられています。
香りを感じる事(嗅覚的な刺激)は、香りを鼻から吸入し直接神経に働きかける方法です。
これにより、QOL向上への可能性があることを示しています。


対象者の状況に合わせた香りを選択することにより、心の落ち着きや、不安の解消になると報告されています。
今回使用した真性ラベンダーには「鎮静」効果があり、ラベンダー精油の嗅覚刺激に起因するものと推測できます。

日本では現在精油のほとんどは「雑貨」として流通しています。
このためフランスやベルギーなど医療現場で薬剤として認定されている製品であっても、
その使用に当たって現在の法規制の中では、薬事法・医師法に抵触しかねません。

また試料としての精度や信頼性を検討する上での大きな要素となる成分分析結果がほとんどの場合
開示されていない
のが現状です。
このため、雑貨として流通している精油を研究試料として安全にかつ、
品質への信頼性を持って使用することは極めて重大な問題となっています。

※AromaJapanの製品は全て成分分析結果があり、ご利用者様へは情報開示を行なっています。
AromaJapanの精油についてCLICK

香りを媒介としたケアにより、介護を受ける側も介護者も、共に心と体両面の健康維持が期待できます。

普段の生活で自分のために時間を作り、頭を休ませ、自分自身に戻ってくることはとても重要なことです。
また、心身をリラックスさせ、ストレス=マイナス要因を取り除き、
ホメオスターシス(恒常性)に働きかけ、免疫を高める精油を使用することは、介護場面においても効果的な方法といえるでしょう。

「いやし」という言葉が社会的・文化的さらに福祉的な関わりでのキーワードとして注目されています。

その大半は「精神を安定させ興奮を鎮める」という観点から使用されていますが、 著者は「心と体が共に楽になる実感をすることにより明日への活力が喚起される」ことと考えられています。



  • 優れた成果が上がった点・副次的効果
「アロマテラピー」は、以前までの国内では科学的根拠が乏しいと言われ続けてきました。
が、このような先生などの実験によって、例えば当ページに記載された実践では
「ストレスが軽減すると免疫力が向上する」ことが明らかになりました。

アロマテラピーは、様々なケアプログラムとしてのシステム構築への大きな可能性が開かれ、実践されてきています。

抗菌作用のある精油をディフューザーを使用して空中に拡散した結果、
高齢者の「かぜ用発熱」者が減少。(2年間継続的な試験結果)
「かぜ用発熱」は、高齢者の死亡原因の大きな割合を示す肺炎の誘発原因となることが多い。


風邪の原因としては、「ウイルス」が上げられ
約200種類ものウイルスによって風邪が誘発されると言われています。

今回試料として用いた精油 下記の芳香成分が全体の70%強含有されたの精油を、定期的に空中に散布しました。
成分芳香成分分類作用
1.8-Cineole
(約50%)
オキサイド(酸化物)去痰・殺菌作用
気管支粘膜に作用して痰を一掃する働きがあり、
肺や気管支など呼吸器系の感染症に作用
Linalyl formate
エステル人体の中枢神経系の働きを抑制し、
鎮静作用・消炎・抗痙攣作用
Linalool
モノテルペンアルコール強い殺菌・抗菌・抗ウイルス作用

これにより、精油の薬理効果が実証されました。

感性と環境の相互関係の学際的研究を統一テーマにした本研究所の中で、ヒトの「こころ」に直接 働きかける行為と環境整備の両面から試行を行ったこの実験プロジェクトによる成果は、これからの福祉社会の中で、 価値ある社会貢献として発展していく可能性が大きいと期待されています。


参考文献:触覚刺激と嗅覚刺激のいやし効果の研究  東北大学加齢医学研究所 臨床医工学研究部門:伊藤あづさ


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